平成17年度 予算特別委員会
教育費

1.学校給食について
2.図書館について  質問しました。


        学校給食について質問いたします。

まず始めに、

@        学校給食の目的は何でしょうか。目的を実現するため、港区ではどのような取り組みをするのでしょうか。

《学校給食は、『児童・生徒の心身の健全な発達に資し、国民の食生活の改善に寄与すること』を目的として、学校給食法に基づき学校給食の一環として実施している。

1.      栄養バランスのとれた魅力ある食事

2.      食教育の推進

3.      家庭・地域との連携》

 学校給食は、明治22年に山形の鶴岡市の私立小学校のお坊さんがお弁当を持ってこれない子ども達のために昼食をつくりました。これが始まりだといわれています。戦後、学校給食は食糧事情の困難な状況の中で、経済困窮と食料不足から児童を救済するという観点で、日本政府の強い要望と、アメリカ等からの援助物資、これが余っていた小麦粉ですが、この小麦粉の提供を受けて、学校給食が始まりました。昭和221月から都市部の児童を対象として学校給食が開始されました。この当時の目的はまさに栄養補てんでした。昭和29年に学校給食法が施行され、現在に至っています。

 平成75月の「港区学校給食の基本的方向」では、食教育の推進が掲げられています。その方針の1として、学校栄養職員等の専門性を生かし、家庭との連携を図りながら、基本的な食習慣の確立を目指した食教育の充実をはかるとしています。

そこでお尋ねします。

A        港区の学校給食における栄養士の仕事は何でしょうか。

《文部科学省の示す学校栄養職員の職務内容では、

1.      学校給食に関する基本計画への参画

2.      栄養管理

3.      学校給食指導

4.      衛生管理

5.      検食等

6.      物資管理

7.      調査研究等 があります。》

では、この中で学校に栄養士がいないと困る職務内容は何でしょうか。

食教育の推進に力を入れている港区とすると、学校給食指導だと考えます。学校給食指導の中には、望ましい食生活に関し、専門的立場から担任教諭等を補佐して、児童生徒に対して集団又は個別の指導を行うこととなっています。

 また、先ほどの答弁の他に学校によっては、業者支払いや給食費の関係の事務をしていることもあります。

 私は、学校給食との目的は違いますが、老人保健施設の栄養士をしていて、1日3食そしてディサービスや職員分の350食そしておやつを作っていました。学校給食の栄養士は11食で比較的楽なのではないかということを以前述べました。しかしそれは、栄養士にパソコンがあり、給食のソフトを使っての栄養計算や発注作業ができると思っていたからです。港区の学校給食には、栄養士にパソコンもなく、もちろんソフトも導入されていません。どんなにベテランの栄養士さんでも食品成分表がすべて頭に入っているわけもなく、手で電卓を叩いて計算しているようです。これでは、栄養管理に時間がさかれるのは当たり前です。また、給食室のとなりに栄養士室がないのも驚きました。給食室に隣接しているからこそ、すぐに現場に行ったり、また調理の衛生管理もできるのです。

 現在の栄養士業務は、朝学校にいっての職員会議、午前中は現場指導、また給食提供の際には、栄養指導など、午後には発注業務や経費の計算などの事務作業もあります。また、栄養士がいない学校の統一献立を作成するため、献立会議にも参加しています。栄養士さんは献立作成の業務が間に合わなかったりすると自宅に持ち帰って仕事をしている人もいますし、また、栄養指導に力をいれ頑張っている栄養士さんもいます。

 港区では、食教育の推進として栄養士を位置付けるなら、負担を削減できるところはパソコンを使っての作業など削減するよう努力すべきです。

是非、検討していただきたい。

B        来年度、調理委託が3校に拡大し、委託をすることで人件費はどう変わるのか。
100万円うきます。》

C        委託によってカットできた人件費はどこに使われるのか。2つ一緒にお答えください。

 《教育費全般に使っています。》

現在、区費での栄養士さんも採用しているわけですが、

D        削減された人件費で区費の栄養士を何人雇用することができるのか。

2-3名雇用することができます》

 学校給食の調理業務を民間委託したなら、その分、栄養士がいない学校に区費の栄養士を配置すべきです。毎日の給食は季節感や栄養のバランスなどそれぞれの思いがあって毎日違うわけです。巡回の栄養士では子ども達に食教育という専門的な分野からは伝えることはできません。栄養士が直接子ども達に、または、栄養士が毎日の献立についての説明を担任の教師にした上でこそ、専門的な食教育ができるのではないでしょうか。

 戦後の日本の食の急激な変化は現在、子どものアトピー、食品の安全性、食文化の崩壊、そして食料自給率の著しい低下、また欠食児童の増加など様々な問題を招いています。

 栄養士がいるからすべてが安心なわけではありません。しかし、いる学校いない学校など不平等ではなく、子ども達にも同じ機会を与えるべきです。

エコ給食ネットで食教育に力を入れても栄養士がいないと子ども達には効果が半減です。

E 牛乳は来年度から紙パックになるが、ビンの提供よりいくらアップし、給食費も上がるのか。

0.81円のアップで1本あたり0.3円公費を負担します。給食費のアップは考えていません。》

中学校でも年間約97円のアップです。その分給食費を上げないのは、その分の材料費が大変になるわけです。昨年の台風の被害での野菜の高騰に港区は、3学期に米をひとり1キロ公費負担しました。この努力は評価いたします。しかし、現在の給食費は小学校低学年で1223円、中学年244円、高学年265円、中学生では307円です。大量仕入れだから、ベテランだからやりくりが可能だろうといわれるかもしれませんが、ここ数年の学校給食に求めることは、食材は減農薬・アトピーやアレルギー対応の除去食、また港区では地元の業者から、各学校で発注など他の地方や地域と比べても港区は食材が高いです。安全安心の観点から価格が安定している冷凍食品は使用不可だったり、栄養士さんも頭の痛いところです。仕入れの問題においても教育委員会がもっと安全安心な食材で仕入れの安い業者を紹介するなど方法を検討すべきです。

次に、

F     高輪台小学校の給食設備の直しは。直しによりいくらかかるのか。

《一部直しがあります》

高輪台小学校の給食室では、私も見学したのですが、回転釜が標準より8センチも高く、そのためにお立ち台のようなものを作成しています。しかし、どんなにドライの床であっても、水滴からすべることもあり、回転釜は、釜が直接熱くなることもあり、とても危険です。リフォームという特別な事情があることもあってか、作業の導線においても調査不足だと感じました。御田中学校の新築の計画がありますが、その際には是非とも同じ間違いをしていただきたくない。これは税金が投入されているわけです。一円でも無駄にならないよう努力していただきたい。

 学校給食の現在の目的が達成されるよう、教育委員会としても区費での栄養士の配置などもっと努力していただきたいことをお願いして次の質問にうつります。

        図書館について

来年度の予算概要を頂いた時に、図書館の充実がされることがとても嬉しく思いました。中でも図書資料の充実、そして基本計画の策定です。また、今年度から始まったインターネット検索と予約も多くの区民の方から喜ばれています。来年度の祝日開館についてもようやく港区も図書館に力を入れ始めたと評価しています。

さて、

@        来年度3館でカウンター業務の委託が始まる予定だが、何故、3館まとめて同じ業者に委託するのか。

《3館同じ方が経費の節約ができる。またサービスの充実にばらつきがない》

 委託業者でトラブルがあった場合、どう対処するのか。

また、現在1年契約となっているが、途中でも契約解除はできるのか。

 《可能である》

A        委託業者の非常勤、この港区の図書館においてもインターネットで募集広告を時給900円で募集していて、現在の非常勤職員が時給が1270円からみると随分安い金額だと感じます。そこで、

委託業者の非常勤の入れ替わりが激しいと聞くが、他区における非常勤職員の定着率など調査をしたのでしょうか。

《雇用形態などを調査し、安心な業者を選定した》

10の専門的業者の中から選定されたこともあり、間違いはないと信じていますが、確認の意味もこめて質問しました。

B         次に、いよいよ港区でも図書館の基本計画を策定するが、この委員には、図書館を多く利用している区民とまた、地域文庫などを開いている図書に詳しい区民も加えるべきであるが。

《加えていく》

以前行われた図書館をほとんど利用したことがないモニターへのアンケート調査、また専門分野ではない観点からみた包括外部調査など、本当に図書館を利用している区民の方を是非委員にくわえていただきたい。

C        図書館第三者評価が始まるが、この評価は誰がするのか。
 港区でも施設会員で加入している、日本図書館協会などの専門家にしてもらうべきと考えるがいかがか。

《そのように取り組んでいく》

D        民間委託により、司書の資格をもっている非常勤職員が中央館に集められる。また、常勤職員も減り、司書の資格をもっていない区の職員が配置される可能性もあるが、その場合、各図書館での選書は誰が行うのか。

《研修などをして常勤職員がする》

E        また、ブックスタート事業の絵本配布は誰が本を選定するのか。

《児童の担当》

絵本においては、人によっての感じるところが違うものです。是非、この本が無駄にならないよう選定していただきたい。また、この本を配布した際にアンケートなどとり、次年度に参考にしていただきたいと考えますがいかがでしょうか。

港区のこれからの図書館に期待しています。レファレンスサービスの充実をはじめIT図書館、そしてビジネス支援など、図書館が多くの区民の情報収集の場になっていただきたい。そのためにも区民の方から喜ばれる図書館サービスの充実に力を入れていただきたい。全力で図書館業務にむかってほしいことを強く要望し質問を終わります。


 学校給食については、栄養士がいない学校が半分以上あります。食教育に力を入れるなら各学校に区費の栄養士を配置すべきです。
 図書館のカウンター業務の民間委託が決まりました。民間委託をするのはサービスの向上をするためです。4月から3館で始まります。その削減した分の経費を図書資料費の充実に昨年より1億円予算が拡大されました。区民が喜ぶサービスの充実に期待しています。