平成18年2月7〜8日
区民文教委員会行政視察
福岡市・佐賀市視察
 

区議会議員になって初めての常任委員会での行政視察に行ってきました。
 福岡市では、鴻臚館と総合図書館を、佐賀市では、市役所にて総合窓口と学校の配信メール事業のことを学んできました。港区では、郷土資料館を建替える計画があります。また、図書館についても建替える計画があり、進んでいる自治体ということで見てきました。佐賀市では、港区で4月から始まる区役所・支所改革のために総合支所をみて、また、子どもの安全を守るという観点から学校配信メール事業について話を聞いてきました。ここの教育長は、品川区立第三日野小学校から招かれた教育長です。東京で校長として、また縁もゆかりもないこの佐賀市で15ヶ月もの間、教育長として活躍されています。この教育長から直接お話を聞きました。

 日程:2月7日(火)
 午前8時     東京モノレール浜松町に集合
 9時25分     スカイマーク005便にて福岡空港へ
 11時15分    福岡空港着  各自昼食
            その後、地下鉄にて 鴻臚館へ
 午後1時30分   鴻臚館展示館で 説明聴取 館内視察
 午後3時30分  福岡市総合図書館 にて 説明聴取  館内視察
 午後5時22分  JR特急かもめにて 佐賀駅へ
 午後6時20分  ホテル到着 (佐賀ワシントンプラザ)
 
 日程:2月8日(水)
 午前9時     ホテルロビー集合
 9時半〜     佐賀市役所にて 説明聴取
            学校情報メール配信事業について
            総合窓口について
 午前12時     解散
            バスで福岡空港へ スカイマーク012便にて東京へ
 午後5時45分  浜松町駅到着


2月7日(火) 私の38回目のお誕生日です。初めて乗るスカイマークで福岡市へ向かいました。

★鴻臚館展示館

 正式には「史跡 鴻臚館跡」です。
 中央区舞鶴公園内にある、この鴻臚館は、平成16年5月21日に、文部科学大臣の諮問機関である文化審議会は、文部科学大臣に国史跡に指定するように答申しました。平成16年9月30日に指定。
 鴻臚館跡は、飛鳥時代から平安時代にかけて、中国(唐・五代・北宋)、朝鮮(新羅・高麗)から来日した使節・商人らを宿泊させ接待したり、日本から中国・朝鮮に渡った遣唐使・遣新羅使が滞在した外交公館の遺跡です。鴻臚館は1047年の放火事件の記事で資料から姿を消しますが、7世紀後半から11世紀前半までの約400年間、対外交渉の窓口として重要な役割を果たしていました。
 昭和62年の平和台野球場の外野席改修工事で発見され、それ以来現在まで確認のための発掘調査が続いています。
 展示館は、遺跡の上に覆屋を建て、発掘された礎石と想定復元建物を公開し、発掘から復元までの過程を表現していました。
 また、この場所は、史跡福岡城址であり、2重に国史跡に指定されました。
    
 暗くて見えにくいですが、下が史跡になっています。

  ←史跡

●福岡市教育委員会の遺跡は、史跡野方遺跡も史跡金隈遺跡も遺跡に屋根をかけるような形で展示館が建てられています。発見されたままの状態で見学できるようになっていました。


★福岡市総合図書館
 ここの図書館は、なんと購入した図書資料は雑誌1冊でも廃棄しないという図書館で図書の保存だけでも3,181uです。蔵書数は、平成16年度末で171万冊です。また1日4127人の方々が利用。映像ホールやシネマホールもありました。
 福岡市総合図書館は、新しいニーズに応えた多彩な機能を持つ生涯学習推進の中枢施設として、図書館部門、映像資料部門及び文書資料部門の3部門で構成されています。 平成8年6月29日に開館。


      
暗いのですが、これが50席のミニシアター。 子どものコーナーに世界の絵本が。レファレンス用のカウンターも設置。
映画の無料上映がされています。
   
福岡市文学館も。      これが一般が出入できない場所へ本を収蔵してありました。長い長い書庫。

 ・各主題部門ごとにレファレンスカウンターが設置されており、部門の相談職員の方がいました。
 ・館内に約1,000席の閲覧室。
 ・アジアのフィルムアーカイブとして、アジアフォーカス福岡映画祭参加作品を中心とするアジアの秀作映画387本をはじめとし、日本映画の名作154本やドキュメンタリー映画、アニメ、実験映画の名作等296本(合計837本)を貴重な文化財として保存し、246席の本格的な映像ホールで有料上映。
 ・また、図書資料部門では、国際資料部門があり、アジアを中心とする海外の新聞34誌、雑誌161タイトル及び5万冊の図書があり、姉妹・友好都市コーナーがあり、都市から寄贈された資料を配架していました。
 ・館内には毎月発行のレファレンスだよりがあり、図書館利用課相談係が発行。1日平均460件のレファレンス。

● 福岡市総合図書館を見てから港区立図書館を比べてみると、全く比較できないほど、あらゆる面で先をいっていました。図書館とはまずはレファレンスです。レファレンスのカウンターは各コーナーごとにあり、レファレンスだよりも発行していました。これはやはり必要です。どんなに多くの資料が揃っていても、利用の仕方がわからなければ無意味です。図書館とは、貸し本屋ではなく、きちんとレファレンスができる体制ができていなければいけないのではないでしょうか。
 また、説明してくださった職員の方は、「指定管理者制度」などは導入しないのですか?の私の問いに、図書館は営利を目的とするところではない、だからこそ行政が責任をもつべき。との答えでした。港区は、国会図書館が近いため、すべての書籍を保管することはないと思いますが、この図書館をみて学ぶところは多々あります。
 誰のための図書館か?市民のための図書館だと感じました。


2月8日(水) 佐賀市役所へ

★佐賀市
 平成17年10月1日に佐賀市・諸富町・大和町・富士町・三瀬村が合併し、新佐賀市に。
 人口は164,151人から合併で205,017人へ。
 議員は市町村合併と共に選挙があり、38人に。なんと旧佐賀市も38人でした。
 一般会計は平成17年度暫定予算額として、381億円。港区は18年度予算額は、一般会計で970億円。

★総合窓口を見学
港区でも4月から区役所・支所改革に伴い、総合支所がはじまります。
佐賀市では、『便利』『早く』『わかりやすい』窓口づくりを目指して! 平成11年4月に出された「新佐賀市行政改革大綱」「新佐賀市行政改革実施計画」の中に、『市民が主役(行政サービスの向上)』
『市民課窓口一線方式の検討』『ローカウンターの整備』が提言されており、これを受けて検討を開始。
四国の松山市が平成12年11月から総合窓口を設置して、市民からの評価が大変高いこと、3.4月の住民異動の繁忙期も順調に乗り越えたこともあり、13年4月に導入を市長が決定。6月1日付けで総合窓口推進室を設置し、戸籍情報システム稼動の10月29日からサービス提供開始。
 今までいくつもの窓口を移動して行っていた手続のほとんどが1つの窓口で終了。
 目的の窓口までフロアマネージャーが案内。
 住民情報(戸籍・住民票・印鑑証明)の申請書の様式を1枚に。
 日曜日も窓口サービスを行っています。
 郵便局で住民票の写しや印鑑登録証明書などが請求・受け取り可能。

    
一線方式。          子どもの遊び場も。   自動交付機コーナーです。  ラウンジでお茶も飲めます。
 フロアマネージャーさんと写真を。
フロアマネージャーさんの制服は赤。かなり目立ちます。ここで受付番号がひくのです。

● 「市民が主役」ということがこの総合窓口でも感じました。「早く」「便利に」「わかりやすい」まさにその通りの窓口でした。カウンターの反対側にはFAXサービスもありました。先日の区民文教委員会でも質問したのですが、港区役所、支所でもFAXサービスはゼロです。FAXを利用するには近くのコンビニで。でも近くにコンビニなんてないのですが。 
子どもの遊び場もGOODでした。遊び場は職員からも見える位置にあり、遊び場に子どもがいるときは職員の方がきちんと見ているそうです。総合支所は授乳する場所は設置するということですが、遊び場はなし。これはいい考えです。


★メール配信事業と教育長のお話
メール配信事業は港区でも昨年12月から始まりました。港区は各学校ごとに登録し、各学校から発信していますが、佐賀市の教育委員会は、教育委員会から緊急メールを配信し、また、各学校からは学校情報をメール配信しています。
 教育長さんのお話をお聞きすることができました。
 佐賀市の教育長さんは、品川区立第三日野小学校の校長先生から、縁もゆかりもない佐賀市へ。教育長になって15ヶ月だそうです。知らない土地での教育長になって苦労話なども聞かせていただき、教育にかける情熱が溢れていました。教育とは地域の力だそうです。品川区と佐賀市ではコミュニティが違うということ、港区もまたコミュニティが希薄化している地域です。
 また、生涯学習とは、今まで学んだことを地域に還元することとお話されていました。まさにその通りだと思います。生涯、学習することも大切ですが、それぞれの得意分野を地域に広めていくことも必要です。地域の力があって子どもたちを育てていくのではないでしょうか。


● 視察を終えて
 初めての常任委員会での行政視察は、学ぶことが多かったように思います。港区で身近に迫っている課題のためのところを視察したからかもしれません。郷土資料館の設置や図書館の立替など、発掘した場所で史跡を見れることは、その時代にタイムスリップしたような気持ちにさえなりました。また、福岡市総合図書館と港区の中央館であるみなと図書館を比較してみても全く違いました。
 佐賀市役所の総合窓口にしても、市民が主役というのが伝わってきました。
 誰のために史跡を展示するのか、誰の為に図書館が必要なのか、それはすべて住民のためです。住民にとって利用しやすいことが一番なのではないでしょうか。公のサービスはすべて住民のためにあるというのが原点です。
どんなにいい箱をもっていても利用する人が利用しづれければ何の意味もありません。
サービスとは人であり、サービスを担う人が誰を向いているかが大切です。
今回のこの視察を議会等でいかしていきたいと思って帰路に着きました。


《佐賀市で》
 行政視察は、佐賀市役所で終了しました。その後、秋元議員と一緒に、大隈記念館へ向かいました。
(大隈記念館・大隈重信生家)
大隈重信は、政治家として、早稲田大学の創設者として有名です。
館内には、大隈重信候に係るものが展示されています。
大隈重信候が使用した義足や緋のガウンなどもありました。
1889年10月18日外相官邸前で暴漢に襲われ右足切断の重傷を負い、その後、義足を。
  
←こっちが記念館です。  大隈重信像の後ろが生家です。 2階建てのおうち。
 佐賀市に来たら絶対に立ち寄りたい場所です。
(佐賀といったら佐賀牛)
 前日に佐賀入りしたのですが、夕食には佐賀牛がでなくて、ランチで佐賀牛をたべてきました。
 視察に行く前から食いしん坊の私は「佐賀牛」といっていました。ようやく口にできました。
 JAが経営している佐賀牛レストラン季楽にて
←しゃぶしゃぶランチです。美味しかったです。
佐賀牛のこのJAのお店が銀座にも。先日見た雑誌にも掲載されてました。